評判の宝石買取業者を調査しました。
こちらでは珊瑚の相場や査定額、特徴、売るときの注意点、宝石の見分け方について紹介します。
珊瑚は真珠や琥珀のように鉱物ではなく有機質起源の宝石で、珊瑚虫(さんごちゅう)いう生物がつくる特別な宝石です。
かつては日本でも多くの宝石が産出されていましたが、現在の日本では僅かです。しかし、珊瑚と真珠だけは、今でも日本が主な産地として世界的に認められているのです。
古くから魔除けやお守りと考えられてきた珊瑚は、特に「産後のお守り」として知られ、結婚35周年の「珊瑚婚」や、還暦のお祝いのプレゼントとしても人気があります。
浅瀬にみられるサンゴ礁とは種類が違い、宝石珊瑚は、海底100m以上の深海から採取されます。
サンゴが動物であることは1742年に確認され、珊瑚虫は刺胞動物・花虫類に分類され「ポリプ」と言う種群であることも解明されています。
珊瑚虫は口の周囲の触手数により珊瑚礁と宝石サンゴに分類されますが、 珊瑚礁は六放サンゴといわれ、口の周囲の触手は6本、宝石サンゴは八放サンゴといわれ、口の周囲の触手は8本です。深海に生息しているので成長が遅く、1㎝成長するのに50年近くかかるものもあります。
珊瑚をなるべく高く売るコツは、保証書や鑑定書、ケースなどの付属品があればそろえておく、売る前に自分でクリーニングをする、カットの種類や大きさなど売りたい宝石の詳細についてを知っておく、買取を依頼する前に買取店のHPにある「無料見積もり」などで大まかな査定金額を把握しておく、買取りは宝石買取り専門業者に依頼することなどがあげられます。
自分でクリーニングをする場合は、宝石別にお手入れ方法が違いますので、宝石にあったクリーニング方法でお手入れをするようにしてください。
珊瑚はデリケートな宝石で、酸、熱、衝撃に弱いので注意が必要です。珊瑚の成分炭酸カルシウムは酸に溶けやすい性質があり汗、化粧品、果汁などで表面が溶けて白っぽくツヤが失われてしまいます。クリーニングは柔らかい布などで汗や汚れをそっとふき取るようにしましょう。
汗/皮脂、コスメ、除光液、ヘアスプレイ、温泉、塩素系洗剤、超音波洗浄機、紫外線/強光、衝撃はNGです。
不透明な珊瑚は素人目には価値を判断しにくい宝石ですが、鑑定士は色、温度、フ(白い骨軸部)や成長線の入り方、産地、購入場所 の5つのポイントで珊瑚を鑑定します。
色は淡い桃色珊瑚でも深みがあるのが特徴です。地中海産赤珊瑚でも真っ赤にはならないので真っ赤なら偽物である可能性が高いです。
また、天然の宝石は触ると冷たい特徴があり熱を加えたとしても熱くなることはありません。
珊瑚は動物なのでルーペで見てみると成長線やフが見られます。成長線やフが確認できなければ偽物です。
産地については基本的に日本産珊瑚が最高グレードとされ、とくに高知産血赤珊瑚は世界で最も価値のある珊瑚でとても高額です。
購入場所としては日本産の天然珊瑚なら全日本珊瑚漁業協同組合の鑑別書があれば本物です。
ガラスや竹珊瑚を加工して本物として販売している業者もあり、ネットや露店などで数万円程度で購入したものは要注意です。