評判の宝石買取業者を調査しました。
こちらではダイヤモンドの相場や査定額、特徴、売るときの注意点、宝石の見分け方、鑑定書の見方、高く売るコツ、相場情報を紹介します。
最も硬く壊れにくい高価な宝石として知られるダイヤモンドは、炭素 (C) の同素体の1つで天然では最も硬い物質です。同じ炭素の結晶でも、結合様式が変わると、鉛筆の芯に使われているグラファイトという物質に変わります。結晶構造は、8面体がほとんどですが、6面体、12面体もあり、電気を通さないため研磨剤としても利用されています。
ダイヤモンドをなるべく高く買取してもらうコツは、保証書や鑑定書、ケースなどの付属品があればそろえておくこと、売る前に自分でクリーニングをすること、カットの種類や大きさなど売りたい宝石の詳細についてを知っておくこと、買取を依頼する前に買取店のHPにある「無料見積もり」などで大まかな査定金額を把握しておくこと、買取は宝石買取り専門業者に依頼することなどがあげられます。
また、売る前に自分でクリーニングをする場合は、宝石別にお手入れ方法が違いますので、宝石にあったクリーニング方法でお手入れをするようにしてください。
ダイヤモンドはキズには強いですが、油汚れや静電気でほこりが表面につきやすいです。 家庭でクリーニングするならやわらかい毛の歯ブラシと中性洗剤を使い、爪の間や裏側についた汚れを毛先でよく落とし、丁寧にぬるま湯でゆすぎ、柔らかな布で水分をふき取りましょう。
汗や皮脂、コスメ、除光液、ヘアスプレー、紫外線、温泉、塩素系洗剤、超音波洗浄機などはNGです。
◆発行機関
一定の基準に基づきダイヤモンドの格付けを行う機関のこと。信頼されているのは4C を考案したGIA(アメリカ宝石学協会)、ベルギーのHDR(ダイヤモンド・ハイ・カウンシル)、日本においてはGIAに加え、CGL(中央宝石研究所)、 AGT(AGTジェムラボラトリー・GIA JAPAN)があります。
◆カット・形状
ダイヤモンドの鑑定対象となるのはラウンドブリリアントカットのみなので、鑑定書にはRound Brilliant Cutと記載されています。
◆寸法
ガードルの直径を計測した際の最大値と最小値、全体の深さを数値で記したもの。
◆重量・カラット
ダイヤモンドの大きさを表す指標。1カラットは200ミリグラムと規定されています。
◆明澄度・クラリティ
内包物(インクルージョン)の存在、見た目、表面の傷(ブレミッシュ)などを評価する際の指標。
◆色の等級・カラー
無色(Colorless)から薄黄色(Light Yellow)までをD~Zであらわしたもの。
◆カットの等級
形状ではなく、バランスや仕上がりに対して与えられた評価。Excellent(素晴らしい) > Very Good(とても良い) > Good(良い) > Fair(まあまあ) > Poor(あまり良くない)」という格付けになります。
◆蛍光性
ダイヤモンドに長波紫外線(366nm)を照射した際に発する色合い。低い順に並べるとNone(無し)、Faint(弱い)、Medium(中程度)、Strong(強い)、Very Strong(非常に強い)となります。
◆プロット
内包物(インクルージョン)や傷(ブレミッシュ)を示したもの。
天然ダイヤモンドは、地殻の深部140~190kmにある高温・高圧な環境で生成されます。炭素を含んでいる鉱物が、10億年から33億年という想像もつかないような長い時間をかけ、結晶化してダイヤモンドになります。
結晶化したダイヤモンドは、火山活動によるマグマ移動によって地表付近まで移動して冷却され、ランプロアイトやキンバーライトという鉱石の中にとどまります。この鉱石を探し当てることでダイヤモンドは発見されます。
また、ランプロアイトやキンバーライトのパイプ状鉱床は長い時代を経て風化、浸食されますが、ダイヤモンドは風化に強いので他の鉱物と一緒に河川に運ばれます。そして比重が大きいために川底に堆積します。この鉱床は漂砂鉱床とよばれます。
人工ダイヤモンドは、地殻の高温・高圧な環境を再現すれば作り出すことが出来ますが、隕石の衝突があったクレーターでは、マイクロダイヤモンドやナノダイヤモンドといった、微小ダイヤモンドが発見されています。これは高温・高圧な環境が隕石の衝突で再現されたために作られたものと推測されます。
ダイヤモンドの模造品は、ダイヤモンド・シミュラント(diamond simulant)も呼ばれ、代表的なものではキュービックジルコニア(cubic zirconia)、モアッサナイト(moissanite)があります。 ダイヤモンドの違いを見分けるには、プロの鑑定士に鑑定してもらうことが一番で、権威ある認定機関の鑑定書があればまず間違いありません。
簡単な見分け方としては、ダイヤモンドは屈折率が高いので光が石を通過するときに光が曲がりますが、キュービックジルコニアは光が拡散してしまうという特徴があります。
また、キュービックジルコニアは密度が高く比重5.6~6.0で、同じ体積のダイヤモンドより1.7倍重く、ルース(裸石)状態であれば重さを比較して簡単に見分けることができます。
宝石を高く売るためには、鑑別書・鑑定書をチェックすることが大切です。発行元の鑑定機関によって信頼度の高い低いがあり、発行年代によっても鑑定の査定基準が異なるので、信頼度の高い鑑定機関で、より厳密な鑑定基準が定められた2010年以降に発行された物は信頼度が高いです。
また、世界一硬いダイヤモンドですが角は欠けやすく、欠けていると査定金額が下がります。傷がないかどうか把握しておきましょう。
ダイヤモンドの価値はGIA(アメリカ宝石学協会)が定めた、重さ(カラットCarat)、透明度(クラリティClarity)、色(カラーColour)、カット( Cut )の4要素(4C)で決定され、カラットが高いものほど高価で、カットExcellent、カラーD、クラリティFLのものが最高です。
カットはExcellent、Very Good、Good、Fair、Poor、カラーは無色から薄黄色までD~Z、クラリティはFL、IF、VVS1、 VVS2、VS1、 VS2、SI1、SI2 、I1、 I2とランク付けされています。